――今回、約3年ぶりのKrush参戦が決まりました。オファーを受けた時の率直な心境はいかがでしたか？

「前回Krushに出た時から、またKrushに出たいという気持ちがずっとあったので『チャンスだ！』と思いました。Krushはずっと盛り上がっている団体なので、いつか自分もまた出てやるぞ、と」

――改めてKrushというイベントにはどんな印象がありますか？

「大会の1カ月以上前にチケットが売り切れていて、すごく人気ですし、あと最初から最後までお客さんがずっと居て、会場全体が誰の試合ということではなく、“Krush”を見に来てるっていう感じで、とても盛り上がってる印象です」

――前回の試合は新宿FACEでしたが、会場・リングの雰囲気はいかがでしたか？

「やっぱり違いましたね。僕以外の選手の試合を見ていても、自分が勝ってるからといって流すような選手もいなくて。例えば2Rまで勝っていたら、3Rは倒しに行くみたいな。勝ち以上に内容にこだわってるなと思いましたね」

――この3年間で山際選手もBibangのベルトを獲って、防衛戦をクリアしたり、色々な変化があったと思います。3年前と比べて自分のどこが伸びたと感じてますか？

「全体的に伸びているんですが、一番は迷いがなくなったことです。僕がKrushに出た時はトレーナーが変わった時期で、完全にスタイルを崩していました。自分で試合中、蹴りを出せばいいのか。パンチを出せばいいのか。守ればいいのか、攻めればいいのか。かなり迷った状態で試合をして、引き分けを挟んで4試合連続で勝てなかったんです。でも今は新しいトレーナーに教わっていて、自分のスタイルが見えてきて、迷いがなくなりました」

――山際選手は現在8連勝中ですが、自分のファイトスタイルのどこに自信がありますか？

「一番はミドルキックの威力ですね。あとはパンチも倒せるパンチを持ってますし、ローでもハイでも倒しています。僕の攻撃は全て1発で倒せる威力を持ってるので、威力・攻撃力というのは大きな武器だと思います」

――ずばりKrushのお客さん・ファンを驚かせる自信はありますか？

「そうですね。山際のミドルキックは違うなと思ってもえると思います」

――対戦相手の牧平選手にはどんな印象を持っていますか？

「元Krush-67kgのチャンピオンで、K-1-70kg初代王座決定トーナメントでもベスト4と、かなり実績のある選手だと思います。あとはコメントを聞いていても、かなり謙虚で人間的に素晴らしい選手だと思います」

――その牧平選手を相手にどんな試合をしたいと思いますか？

「確かに牧平選手の方が実績はありますが、テクニックでは負けてないと思います。また牧平選手も蹴りが得意なんでしっかり蹴り合った上で、技術で上回って完封するような試合をしたいですね」

――Bigbangでベルトを持つ選手として、Krushの元王者に対抗意識はありますか？

「そうですね。やっぱりベルトを持っている＝Bigbangと谷山ジムの看板を背負っているので、絶対に負けるわけにはいかないです。谷山ジムとBigbangが強いということを見せたいと思います」

――また前チャンピオンに勝利すれば、タイトル挑戦も見えてくると思います。そこは意識していますか？

「ぜひ、Krushのベルトにも挑戦させていただきたいですね。僕は10月にタイトルマッチをやる王者の渡部（太基）選手と塚越（仁志）選手とも戦っていますし、2人と戦った時はまさにスタイルを崩していた時でした。あの時の僕と今の僕は別人なので絶対にいけると思ってます」

――山際選手のKrushの参戦を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか？

「Krushのファンのみなさんには僕の蹴りの威力、相手を壊す蹴りを見て欲しいです。牧平選手を完封して、KOで勝ちたいと思うので、応援よろしくお願いします」