中島は4・10「Krush.65」でジョーダン・ピケオーに敗れて-70kg王座から陥落。その後、体調を崩して練習が出来ない時期があったものの「練習を休んでいい休養がとれた。6月頃から練習を再開して、いい感じに戻ってきている」と約5カ月ぶりの再起戦に臨むことになる。一方の小鉄も3月のK-1代々木大会で廣野祐に判定負けを喫し、6月の中国遠征（武林風）でも敗戦。中島と同じく再起をかけて、今回の試合に挑む。

　初対戦となる両者は記者会見で火花を散らした。口火を切ったのは小鉄の一言だ。「元チャンピオンがどれだけ強いか楽しみです。最近もろい中島選手の顎を一発ぶち抜いてやろうと思います」と挑発的に言い放つと「昔はパンチでガンガン行ってKOしてすげえなと思っていたんですけど、最近はこじんまりしてますよね。正直、試合は前の方が全然面白かったと思います」と中島をバッサリと斬り捨てる。

　これに対して中島も「そこまで小鉄選手の試合を見たわけじゃないんですけど、そんなに印象がないんで、そっちもこじんまりしてるんじゃないかなって思います」と反撃。「もろい顎と言われましたが、小鉄選手の顎ももろいと思うので久しぶりにKOしたいと思います」と小鉄にKO決着を宣告した。

　昨日の大会では-70kg王者ピケオーが山崎陽一にKO勝利して王座防衛に成功。中島VS小鉄の勝者はピケオーへの挑戦に一歩近づくことになる。過去にピケオー・山崎の両者と対戦している中島は「ピケオーは本当に強いなと思いました。山崎選手があんなに差がある感じでやられるとは思わなかったので。またやる時があったらやりたいです」、山崎と対戦経験がある小鉄は「ピケオーは誰がどう見ても強い。でも今は中島選手のことしか考えてないです」とそれぞれのスタンスで語っている。

　いずれにせよ今回の試合はお互いにとって再起戦であり、この試合に勝つことで次へとつながる。中島が「見ている人もそろそろ僕のKOを見たいと思っているだろうし。自分もKOを見せたい。勝つのは当たり前で倒すことを目標に仕上げていきます」とKOでの復活を宣言すれば、小鉄も「いつも言ってることですけど俺は分かりやすい試合、そして盛り上がる試合をしたい。そして最後はKOで終わらせます。見ている人が熱くなるような試合とそういう決着を見せるつもりです」と口を揃える。

　KO必至の-70kg Fight。王者ピケオーへの牙城に迫るには中島か？　それとも小鉄か？